招待状のマナーとは?【ゲスト編】

招待状の返信の基本のマナーは知っておこう

近年は結婚式の二次会の招待状なども、メールで一斉送信といったものが主流となっています。よりカジュアルで自由な形になってきているといえますよね。
ですが、自由な形というのは、本来のマナーがあってこそと言えます。実際に、メールでの招待ばかりで、急に手紙による招待状が送られてきた場合、その返信に関してのマナーがわからず困ってしまうということもあるのではないでしょうか。
最近はインターネットで検索することでこういったマナーはすぐに調べることができます。ですが、一般常識として身に着けておくことも必要ではないでしょうか。結婚式やその二次会の招待状だけでなく、さまざまな場合の招待状において同様のマナーが要求されるのです。

まずは、表のあて名の欄ですが、「行」となっているところを二重線で消して、横に「様」と記入します。裏面の「御出席」、「御欠席」に関しては、まずは選択したほうの「御」を二重線で消して、「出席」、「欠席」のどちらかを〇で囲みます。その際に二重線で消した「御」の文字は含まないようにします。
選択しなかった「御出席」、「御欠席」のどちらかに関しては、全てを二重線で消します。「御住所」、「御電話」についても同様に「御」の文字を二重線で消します。「御芳名」に関しては「御」だけでなく、「御芳」を二重線で消します。「御」が「ご」の場合もありますが、この場合も同様ですね。
この二重線に関しては、黒色のボールペン・毛筆・万年筆のどれかを使用し、二重線は定規を使用してきれいに引きます。

これが、招待状における返信時のマナーとなります。基本は自身の敬語は消去し、相手への敬語をきちんと書くということになります。
それほど難しいものではないのですが、その真意としては、招待状を出す側も、その招待状を返信する側も相手への敬意を忘れないということですね。
近年はメールによる招待が多いですから、こういったことも少なくなってきていますが、このマナーを知って初めてメール等で自由に招待状を送ることができるのではないでしょうか。

 

結婚式に出席しても二次会の欠席はマナー違反?


一般的に結婚式の招待を断るのは、よほどの理由がなければマナー違反になると言われていますよね。その二次会も招待されれば出席するのが基本的にはマナーということになります。ですが、二次会の場合は、結婚式ほどではないですから、必ず出席しなければならないというわけではありません。

結婚式と二次会に招待された場合、また、二次会のみ招待された場合、そのどちらであっても二次会を欠席したからといってマナー違反ということにはならないようです。実際に結婚式から二次会までとなると、かなりの長時間になってしまいますし、結婚式ですでにお祝いをしているのですから、二次会まで出席しなければならないということはないようですね。
二次会の参加者によっては、ぜひとも参加して欲しいという要望もあるかもしれません。もちろん、これは新郎新婦との関係によっては参加するのもありですし、参加しないというのもありと言えます。
ですが、実際には行くか行かないかをギリギリまで判断しなかったり、出欠の返事が遅れたりするほうが、二次会に出席しないことよりマナー的にはよくないことなのです。

ですから、出欠は早めに判断し、きちんと出欠の意思表示を早めに行うことが二次会の出欠におけるマナーなのです。早めに出欠の意思表示をすることによって、二次会の幹事は、その後の調整がしやすくなりますから、欠席であっても早めに返信することが大切なのです。

 

二次会を不参加する場合の断り方

結婚式の二次会も招待する側としては、出席してもらいたいからこそ招待をしているわけなのですが、様々な理由から参加できない。参加したくないということもありますよね。
ですが、その断り方も、ただ、不参加、欠席ではそっけなくもあり、冷たい感じがしてしまいます。やはり、不参加となる場合は、なるべく角が立たないようにというのが、招待状に返信する側のマナーともいえるのではないでしょうか。

その断り方にもいくつかのパターンがあります。まずは予定がある場合ですね。
すでに予定が入っていて変更ができない場合、その旨を伝えることになります。「せっかくのお誘いなのに申し訳ない」とか、「本当に残念なんだけど申し訳ない」といった文言が一般的と言えます。もちろん、予定については詳しく書く必要はないですよね。
他にも、「明日が朝早いから出席できない」といったパターンや、「遅くまでの出席ができない」といったパターンもよくあるようです。
もっとストレートなものとして正直に言う場合もあります。実際に二次会のゲストに知人が新郎もしくは新婦以外には全くいないという場合があります。その場合、二次会に参加しても、楽しむどころか逆にストレスになってしまうことも考えられます。
この場合、「知っている人がいない」ということをストレートに伝える場合も多いようです。二次会だけの招待であれば、こういった文言に加えて「誘ってくれてありがとう」といったものであれば、角が立たないのではないでしょうか。
また、結婚式に招待されており、そちらに参加する場合には、「結婚式楽しみにしています。」といった文言があればよさそうです。

 

記入もしくは伝えておきたいこと

招待状に関しては、参加不参加の意思に加え、氏名、住所、電話等を記入することが基本ですが、それ以外にも書いておきたいことがあります。
最近は記入欄が追加されていることも多くなっているアレルギーについての記載です。

見た目にわかる食べ物であれば、それをよけて食べればなんとかなりますが、料理の方法によっては原型をとどめていないものもあります。
すり身であったり、出しやスープに使われていると見た目で判断することができませんよね。それをもし食べてしまったらどうでしょうか。披露宴や二次会の最中にずっとアレルギーによる蕁麻疹で不快な思いをしてしまうことになります。

これは、招待してくれた新郎新婦も、参加したあなたにとっても望むところではないですよね。しかもアレルギーによっては命に係わる場合もあるのです。
蕁麻疹ならまだかゆいのを我慢するくらいでなんとかなりますが、呼吸困難になって倒れたとなると、アレルギーの本人も大変ですし、せっかくの披露宴や二次会も台無しになってしまいかねません。
そういったことにならないためにも、アレルギーに関してはきちんと伝えておいたほうがいいですよね。
最近は食品の表示においてもアレルギーに関する記載がされるようになってきていますから、どんなアレルギーがあるかを伝えることも、お互いにとっての大切なマナーと言えます。